February 15, 2010

世界のハンドボールを探し求めて2009〜その6〜

12月29日(火)。

フランクフルトからICEに乗り、シュツットガルトへ。乗車時間は、約1時間30分。南ドイツの風景は初めてなので、景色を眺め、楽しみながらの車中。

途中、マンハイムを通過。ラインネッカーのホームアリーナ、SAPアレナが窓から見えた。



しばらくすると、シュツットガルトに近づいたことが分かる景色が出現。自動車工業が盛んな都市だけに、もの凄く広い駐車場にぎっしりと自動車が並んでいる。まるで、おもちゃのミニカーがたくさん並んでいるようで、面白い風景。


 あっという間にシュツットガルトに到着。シュツットガルトのホテルは、「インターシティー・シュツットガルト」。駅にくっついているホテル。駅の中を歩いて、そのままホテルに到着するのがとっても便利だ。


 チェックインをすませて、「待ち合わせ」までしばらく時間があるので、シュツットガルトの町へ。ホテルを出て、振り返り駅を見ると、駅の屋根のてっぺんにベンツのマークが!さすが、シュツットガルト。
シュツットガルト1






駅前通りを左手に見た風景。丘の上に建物がある光景って、意外と珍しいかも・・・って思って写真を撮ってみたけど、そんなことを感じたのは自分だけかな?
シュツットガルト3






シュツットガルトの買い物通り。お店がたくさん並んでて、とても雰囲気がいい。雨が降っていて寒かったのが残念だったけど。
シュツットガルト2






あちこちうろうろしながら、気がつけばもう1時。駅に戻って、急いで昼食。一旦部屋に戻って、これから会うであろうアレクサンドラへのお土産、そして以前購入したゲッピンゲンのユニフォームをカバンに詰め込む。駅の前の入り口に向かう。



果たして来てくれるんだろうか・・・・

ま、会うことができなくても、それはそれでまた面白いか・・・笑い話として。



インターシティー・シュツットガルトの入り口前に立つ。時計を見ると、2時を数分過ぎた。ん〜、来ない・・・




と思った瞬間、駅の横にある駐車場から、1組のカップルがこちらに近づいてくる。


よ〜く見ると・・・女性は・・・おっ!アンジェラ・アキ似だ!!


お互い目があった瞬間に、お互いが「そうだ!」と分かった。アレクサンドラとともにやってきたのは、彼女の彼、ヨエンだった。

自分)「○○○って呼んでね!」
アレ)「OK.メールアドレス、○○○.skyplayだったよね!」
自分)「そうそう。」
アレ)「私は、アレックスで。」

彼女は、こんな日本から来た「変人」を信用して来てくれた。

こんな体験はもちろん生まれて初めてだたし、遠く離れた日本とドイツでハンドボールを通じて知り合いができるなんて考えもしなかったから、とてもうれしかった。


車に乗って、ゲッピンゲンに向かう。シュツットガルトからアウトバーンで30〜40分。車の中では、アレックスが1冊の本を用意してくれていた。ドイツの「ミスターハンドボール」、ベルンハルド・ケンパについて書かれた写真入りの本だった。
それがこれ

ベルンハルド・ケンパ。ドイツハンドボール界の長嶋茂雄みたいな人だ。11人制時代のスーパースターで、「Frisch Auf(フリッシュアウフ)ゲッピンゲン」に所属していた。ちょうど今から50年前の話だ。7,8年前からスタートしたハンドボールの専門ブランド「Kempa(ケンパ)」は、彼の名前だ。


驚いたのは、ケンパが日本に来て日本代表と試合をしていたこと。ドイツ代表が大部屋の中で川の字になって寝ている写真や、京都のお寺などを観光したときの写真がたくさん載っていたことだ。日本協会の人たちも写真に写っている。


「ゲッピンゲンのハンドボールのルーツを案内するよ。」


アレックスは、試合までの時間にハンドボールと関係のあるところに案内してくれるようだった。


色々と話をしている間に、まずは今日の試合会場EWSアリーナに到着。今シーズンオープンしたばかりのアリーナだ。人のいない静かなアリーナを見せてくれるらしい。車を降りると、ゲッピンゲンの女子チームのメンバーが何人かいた。これから練習があるようだ。ちなみにゲッピンゲンの女子もブンデスリーガの1部に所属しており、男女ともに1部にチームを持つクラブは、ゲッピンゲンだけだ。

なので、11人制での実績やこれまでのクラブの伝統、ベルンハルド・ケンパ、男女がブンデスリーガ1部に所属っていうことから、「ゲッピンゲンはハンドボールの盛んな町」という意識があるようだ。実際にそんなTシャツも作って売ってるし



ドキドキしながらアリーナに入ると、観客がいないから当たり前だけど、中はシーンと静まりかえっていた。今夜、ここで「激戦」が行われるんだ・・・と思いながら、コートを眺める。
ゲッピンゲン2







アレックスが「今日の夜に座る席を確認しに行こう。」と言うのでチケットを確認しながら、彼らに見せると、驚きの後に大笑いしてる。「ここは、ゲッピンゲンのサポーターが座るから、もの凄くうるさい席だ。」って。「ここに座るなら耳栓が必要だよ。」とも。一瞬、えっ!?って思ったけど、そんな体験もまたいいじゃないか〜!とさらに吹き出したアドレナリンが体中を駆けめぐる。


その座席から記念の1枚。真ん中がアレックス、左がヨエン。
ゲッピンゲン3



 
 座席を確認したあと、ファンショップで先に買い物をさせてくれるというので、歩いていると、通路でおじさんたち数名が立ち話してる。その風貌と、アレックスの表情からすぐにただのおじさんたちじゃないことが分かった。

 ちゃんとドイツに来る前にゲッピンゲンのホームページをチェックしてきたから、一瞬写真と違う感じに見えたけどやっぱりそうだった。そう、その一人はゲッピンゲンのプレジデントであるゲルト・ホーフェーレ。クラブのトップの人だ。緊張しながら握手と挨拶。そして、その隣にいたもう一人のおじさんは、ゲッピンゲンのメインスポンサーであるレオンハルドヴァイスっていう会社の会長。こちらも緊張しながら挨拶と握手。


 そしてファンショップへ。


ゲッピンゲンのファンショップは、ちゃんとお店になっていて、こんな感じ。
ゲッピンゲン4






もう一枚。
ゲッピンゲン5





 昨日も今日も、全く買い物していないせいもあり、ここぞとばかりにたっぷり購入。ゲッピンゲンのホームのユニ、そして今年のEHFポカール用のユニ、そして昨シーズンモデルだけどキーパーのユニ、おまけに女子チームのユニも置いてあって4枚も買ってしまった。選手の名前や番号は、後でプリントしてくれるようで、サイズと背番号をアレックスがメモを取る。S氏夫妻も買ったので、その日の売り上げはきっといつもよりも多かったはず。

一番マニアックなグッズはこのマット。どう思います、みなさん?小さなおじさんの心をとらえて放さないこのグッズは、我が家にしっかり敷いてあります。




 たっぷりと買い物を楽しんだ後、一度アリーナを離れ、車に乗り込む。行き先は、ゲッピンゲンのクラブハウスとケンパが11人制ハンドボールをやっていたその場所。

 車から降りると、きれいな芝生のピッチが広がっている。ここで11人制のハンドボールを行っていたそうだ。その日はクラブハウスも閉まっていたけど、きっと夏になれば、ここでビールを飲みながら、子どもたちのサッカーの練習を眺めてたりするんだろうなあ〜とイメージできる場所だった。
ゲッピンゲン6





ゲッピンゲン7




このピッチの横には、屋外のハンドボールコートが何面かあった。


その後、車に乗って向かったところはゲッピンゲンのクラブの事務所。普通に試合を見に来ても、まず、ここには来ることはないよなあ〜と思いながら、車から降りた。
ゲッピンゲン9




アレックスが普段働く会社は、ゲッピンゲンのロゴの上にある「サルティコ」っていう経営マネジメント会社。日本に帰ってきてからわかったことだけど、この「サルティコ」っていう会社が、ゲッピンゲンのクラブ運営を担っていて、サルティコの社長が、先述のプレジデントって訳だ。だから、アレックスもここの会社の職員でもあり、ゲッピンゲンのクラブの中での担当がファンショップなんだ。


 階段を上がっていくと、ここ数シーズンのゲッピンゲンのチームポスターが壁に飾られている。
ゲッピンゲン10



そして、事務所のある階に到着。
ゲッピンゲン11





ゲッピンゲン12



 事務所の中に入っていくと、中から出てきたのは、ペーター・クーンルさん。「遠いところからよく来たってよ〜、それも今日はとてもいい試合だしね。」
「重要な試合ですよね!」
「そうだ、今日勝てば3位が確定だからね。」


「今日、会場に行ったら3つのリトルサプライズがあるから。」
「スリー・リトル・サプライズ?」

何のことかよく分からないまま、「また後で会場で会おう」ってことでクーンルさんと別れ、事務所をあとにした。



 「次はハンドボールには関係してないんだけど、是非案内したいところがあるんだ。」とアレックスが連れて行ってくれたのは、「メルクリン」っていう鉄道マニアの人が聞くと痙攣モノの、鉄道のミニチュアを作ってるおもちゃのショップ&展示館だった。アレックスに聞くまで、全く知らなかったこのブランドは、ゲッピンゲンが世界に誇る会社らしく、その鉄道ミニチュアは、ただのおもちゃじゃなくて、本物を忠実に再現した模型だそうだ。

 ここに到着して、このメルクリンの歴史とその模型の変遷を英語のガイド付きで勉強。ガイドのおじさんは、本当にこのメルクリンの模型が大好きで、めちゃくちゃ詳しいんだろうなあと思わせる人で、ドイツ語みたいな英語で一方的にがんがん説明してる・・・・もう、ノリノリだ・・・ごめん、おじさん、話してることほとんどわかんないんだけど・・・でもちゃんと聞いてたから、たった1つあった疑問文だけはちゃんと聞き取ってたでしょ?
「日本のICEは何ていう名前だった?」
「SHINKANSEN!」
「そうそう、シンカンセンだ。」

 そんなのノリノリのおじさんのトークと、我々の様子を見てアレックスは笑ってるし・・・

 このおじさんの髪型が妙に面白くて、何かそっち気になっちゃうし・・・ん〜そろそろ、会場に行きたいなあ〜何て思いながら話聞いちゃいました・・・すみません。
そのおじさんが、この写真。髪型に注目。何か、ヘルメットか台所にあるボールかぶってるようにしか見えなくて・・・っていうか、それってカツ・・おっと。
ゲッピンゲン13




 メルクリンを後にして、車に乗る。アレックスが「前にクラブでつくったものだけど。」って、メルクリンとゲッピンゲンがコラボした貨物車の模型をプレゼントしてくれた。お店では、ICEとかREとかの模型を記念に買って帰ろうかなあと思ったけど、このメルクリンの模型、安いモノでもかなり高くて手が出なかったから、プレゼントをもらって大満足。




「この後、アリーナに向かうけど、新聞の取材が5時30分に来ることになってるから。」
「新聞の取材?」
「そう、あなたをね。」
「ふ〜ん、あなたをね・・・・って、あなたって・・・オレ!?」
「そうだよ。」


つづく

wunderbar_handball at 23:59│Comments(1)TrackBack(0)世界のハンドボールを探し求めて | ブンデスリーガ

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by yuki   February 16, 2010 21:48
 おお〜アンジェラ・アキだ!!
 やっぱり現れてくださいましたね♪
 
 すごく順調できっとこの後はとても良い展開だと思うのです
けれど、最後に起こるだろう「何か」がとても気になって…
 あまり悪いことじゃなかったら、鉄道模型没収しますよ!

 私のほうはブログに書いてはいないのですが、欧州選手権に
行きました。こちらでのお話しもそうですが、あちらの方々の
暖かさには本当に涙が出そうになります…私もせめて自分に
関わる方々がこちらに来る機会があったら頂いた分の優しさを
返したいって切に思います。

 続き、楽しみにしていますね。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
QRコード
QRコード
最新のコメント
livedoor ピクス
本ブログパーツの提供を終了しました
訪問者数